2021.07.28

晴れ

 猫を拾った。拾ったというよりは保護したといった方がいい気もする。アパートの前を歩いていると子猫の鳴き声がしたので、車の下を覗いたら子猫がいた。潰されないように車の持ち主に伝えて、しばらくしてから様子を見に行くと段ボール箱の中へと投げ入れて、ビニールテープでギチギチに蓋をしていたので、慌てて「家で預かります。」と引き取った。すでに猫が一匹いるので多頭飼いができない。里親を探すしかない。大学生の頃、ネズミ捕りに貼りついて動けなくなっている子猫を助けたことがある。その時もどこからか聞こえてくる鳴き声を頼りにただふらふらしていたら子猫を見つけた。数年に何度かそういう日があるのかもしれない。猫を引き取るといったときに「生かすのかい?」と聞かれたので、きっと殺すかどこかへ捨てるつもりだったのだろう。あの日ネズミ捕りの粘着剤でベトベトになっていた子猫をベビーオイルとぬるま湯で綺麗にしたことを思い出した。

2021.07.27

 曇り

 明日は台風が来る。今日は晴れと曇りが繰り返される不安定な天気だった。日中は家で過ごしていた。彼女は台風に備えて早めに仕事を終わらせて帰ってきた。今住んでいるアパートの目の前が浸水する可能性があるので、車は日和山に置いてきたらしい。市内では数か所いつも大雨が降った日に浸水する箇所がある。食材を買いにスーパーへ行った。明日は棒棒鶏を作る。昨日、ポスターを入稿した。もっと凝ったデザインにしたかったが自分でやるには限界があった。次はデザイナーをいれてやれたらと思う。今週中にDMも作って入稿しないといけない。展示する作品の準備もある。「断片的なものの社会学」を読み終わった。

2021.07.24

晴れ

 午前中は歯医者の用事が入っていたので自転車で向かった。歩く速度も好きだが自転車で街中を走るのも嫌いじゃない。治療が終わった後、ちょうどいい安めのサンダルがないか色々なお店を回ったがどこにも置いていなかった。余計な趣向をこらしたものばかりで、単色のシンプルな構造のものがどこにもなかった。最終的にアパートから一番近いセリアに行ったら、ちょうどいいものが売っていたので購入して帰宅した。午後はポスターを制作した。明日には入稿したい。

2021.07.17

 晴れ

 午前中は歯医者へ行った。歯医者が終わりお昼ごろに美容室へ行って髪を切った。半年くらいは切っていなかったので、かなり長くなってしまっていた。短めに切ってもらった。その後は河北新報の人が取材に来るのでキワマリ荘へ行った。取材が終わって、はるひと土井さんと平野君のギャラリーへ行った。写真を撮る必要があったので数枚撮影した。

2021.07.16

晴れ



2021.07.15

 晴れ

 晴れた日にアパートの窓辺から見える景色がわりと好きだ。滑り台しかない小さな公園が見える。最近、草が刈られて草の背丈が低くなった。子供が遊んでいるところを見たことは一度もないが、手入れはされている。植木も剪定されているが形がなぜか歪んだ楕円形になっている。奥に見える低い山の緑が綺麗でなんとなく見入っている。ここらへんには猫がたくさん住み着いていて一家なのかみんな同じように毛が長い。朝家を出るときや夕方帰宅するときに、軒先に猫がよく集っている。どの猫も警戒心が強く近づくと一目散に逃げだしてしまう。部屋の位置的に風が良く入ってくるので、風がある日は窓辺に座るととても心地がいい。

2021.07.14

 晴れ

 早朝のバイトが終わり帰宅する。はるひがお昼ご飯を家で食べるので、強力粉、オリーブオイル、砂糖、塩、ドライイーストで簡単なパンを焼いた。はるひが事務所で手作りのグラタンをもらってきたので、パンとグラタンを食べる。焼きたてのパンが一番おいしい。断片的なものの社会学を最近読み始めた。

2021.07.13

 晴れ

 梅雨で雨が続いていたが今日は久々に晴れた。天気予報では雨だったらしいが雨は降らなかった。昨日の夜に少し長めの柔軟をしたおかげなのか、今日の朝は頭の奥にある靄のようなものが感じられなかった。多分睡眠の質が少し変わったのだろう。はるひが今日から家でお昼を食べると言っていたので、冷やしラーメンを作った。茄子とズッキーニを素焼きにしたものとトウモロコシとささみをほぐしたものと煮卵をトッピングした。はるひがもらってきたトウモロコシがものすごく甘くて驚いた。水で表面を濡らして、サランラップで包んで500Wの電子レンジで5分くらい加熱すると茹でたトウモロコシのようになる。茹でるよりも簡単。午後はキワマリ荘に行って有馬さんのフォトカードの物撮りをした。企画展で展示する作品について考えている。偶然=無意味なものとどう向き合っていくのかを考えている。大抵の場合、偶然=無意味さに意味や物語を見出して自分を納得させる。占いが一番わかりやすいかもしれない。物語は治癒の効果もあるが必ずしもいい効き目をもたらすとは限らない。薬にも毒にもなる。偶然をただの偶然として受け入れることはできるのか。それは、無意味なものを無意味なものとして受け入れていくということ。無意味さに過剰な意味を付加しないこと。日常で起こる多くの出来事や、一瞬意識に浮かび上がってくる感覚はほとんどが無意味なものとして記憶されることもなく忘れ去られていく。そんな忘れられていくもの、忘れても何も問題にはならないものをフォーカスした作品が作れるだろうか。

2021.07.12

 晴れ

 少し曇り気味の一日だったが、連日の梅雨の雨にくらべれば晴れに等しい。久々に雨が降っていなかったので溜まっていた洗濯物をすべて洗濯して外に干した。洗濯物がたまっていたいたり、水回りが汚れていたり、床に埃がたまり始めると精神的に少しざわつき始める。精神的に落ち込みそうなときはできるだけ掃除をして空間だけでも整理しておくようにしている。

2021.07.11

 雨

 今日は新しくキワマリ荘のメンバーになるかもしれない人が来た。土井さんという方でロンドンの大学に行っていたらしい。はるひの昔からの友人で最近は連絡を取っていなかったが、久々に連絡をとりキワマリ荘に誘った。ADCとルーマーズガーデンに案内し最終的にキワマリ荘のメンバーとしてやっていく事に決まった。どういったスペースを作っていってくれるのかとても楽しみ。

2021.07.10

 曇り

 午後からキワマリ荘に行ってきた。梅雨に入って雨の日が続いたせいで看板にカビが生えてきていた。ブラシでこすったりしたが完璧には取れない。後でまた作り直す必要がある。ミシオ君がいなくなった部屋の壁についている画鋲を全部はがした。早く次の借りてくれる人が決まると嬉しい。明日はるひの友人が部屋を見に来る。借りようか検討してるらしい。この街で活動してくには自分のスペースを持って試行錯誤を繰り返していくのがいいと思う。

2021.07.09

 雨

 一日中雨が降っていた。11時まえにキワマリ荘へ行ってミシオ君が使っていた部屋の掃除をする。ガラスも曇っていたので拭いた。企画展では忘れてもいいものを作品へしていく。何が忘れてもよくて、何が忘れてはいけないのか。忘れるなという時、人は誰に向かってその言葉を放っているのか。死体になったとき記憶はすべて解かれる。覚えておくことが弔いなのかもしれない。どうあがいても人は忘れていく。覚えている人間と何も知らない人間。その狭間で何を考えるのか。記憶と忘却の狭間でなにを作るのか。雨が降ると洗濯物が干せないのが一番のストレスかもしれない。

2021.07.08

 雨

 朝五時に起きてバイトへ行く準備をする。自転車で4分くらいの場所なのでそれほど急ぐ必要はないが、朝五時に起きるのは習慣化されていないから少し辛い。バイトが終わり家で少し休んでからキワマリ荘へ行く。ミシオ君が京都へ帰るので見送る。深夜に無事に京都についたと連絡が来る。クラウドファンディングで11万くらい入れてくれた人がいた。夕方はちばさん、平野君、志村さんで打ち合わせをする。RAFから手つかずの庭に支援できるという話があった。平野君はRAFの作家とコラボしたり、イベントを企画するのは嫌だと言っていた。確かに今回の企画展は独立してやるという主旨が初めからあった。協力してもらっては意味がない。それは拒絶ではない。拒絶は容易い。取り込んでいく事の方が難しいし、変化を生んでいく。線引きと、取り込みそのバランスが大事。「忘れてもいいものたちの邂逅」。ぱっと思いついた作品のタイトルだが語呂が悪いな。

2021.07.07

 雨

 一日中雨が降っていた。小雨だからすぐに水浸しになるわけではないが、長時間外にいると全身がいつの間にか湿っている。日中は役所に行って必要な手続きをした。19時からミシオ君を見送るラジオのようなものをTwitterのスペースを使ってやった。お便りを募集した。思ったよりも届いてよかった。ラジオは今後も定期的にやりたい。今回はミシオ君、平野君、はるひ、僕でやった。ミシオ君のように話題に尽きないひとや、はるひのように話を振れる人がいないと成立しない。次にやるとしたらどんなテーマでやったらいいだろうか。なにか面白い企画がやりたい。

2021.07.05

 曇り

 小泉義之の病の哲学をよみはじめた。ソクラテスとプラトンの対立についての章をよんでいる。ソクラテスは自分が死ぬ理由を神による宣告だから自殺でも他殺でもないといい、正当化しようとしている。死ぬことでより素晴らしい国へと向かう。死への哲学。そうではない哲学をプラトンは持っていた。面白い本だと思う。まだすべて読んではいないけど。小説に描かれる様々な場面はほとんどが忘れてもいいような瞬間だったりする。そんな場面を丁寧に積み重ねていく事で作品が生まれていく。次の作品はそんなものが作りたい。忘れるなという無言の圧力が強いこの街で、忘れてもいいことを積み重ねることで作品を作っていく。忘れていること自体を忘れないと本当に忘れたとは言えない。0と1の間で思い出せないが忘れているわけではないという状態が何かを忘れてしまっているということ。0ではないからまた思い出せる。忘れてもいいものの積み重ねが、忘れてしまったものの積み重ねが無意識をつくっているような気がする。

2021.07.02

 曇り

 彼女が感染性胃腸炎になった。発熱と頭痛と腹痛がひどく辛そう。こういうとき普通は何かしてあげられないかと考えるんだと思う。すでに医者に行って薬ももらっているし、自分にできることは近くで見守るか、随時必要なものを買ってきてあげるか、良くなるまで時間を共にするくらいしかない。自分が指をけがしたときも手術の後は時間が経過して治癒することを待つしかなかった。根本的になにか病に対して良い作用を与えたいなら医者に頼むしかないと思う。だから自分は根本的に病をどうにかしようとは思えない。医者ではないから。

2021.07.01

 雨

 クロネコヤマトの荷物を仕分けるバイトがはじまった。地区ごとにトラックが分かれているから、荷物についている番号を見てトラックごとに荷物を仕分けていく。初日なのもあるが、あまり区分けに詳しくないので少し苦戦した。区分けに詳しくないことと、この街に愛着も憎悪もないことは関係していると思う。これから多少詳しくなったとして、街へのイメージは変わっていくだろうか。

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