2023.08.15




2023.08.15_日記

「マイナー文学の三つの特性とは、言語の脱領土化、個人的な事項がじかに政治的事項につながるということ、言語行為の集団的アレンジメントである。すなわち「マイナー」とはもはやある種の文学を規定するのではなく、大規模(あるいは確立されたもの)と言われる文学のなかのあらゆる文学の革命状況を規定する語なのである。」
ジル・ドゥルーズ/フェリックス・ガタリ「カフカ-マイナー文学のために」宇野邦一訳、法政大学出版局、32項

「穴を掘る犬のように、巣穴を作る鼠のように書くこと。そのために自分自身の未開の地点、自分自身の方言、自分だけの第三世界、自分だけの砂漠を見いだすこと。」
同書、33項

「一言語のあらゆる貧窮性の特徴がカフカのなかに見いだされるが、それは創造的に使用され、新しい簡潔さ、新しい表現性、新しい可塑性、新しい強度を創出するのである。「僕の書く単語は、どれひとつとして、あついはほとんど他の単語と協調しない、子音はたがいにきしみ合って、屑鉄のような音を立て、母音は博覧会の黒人のように歌う」。言語はもはや表象的なものではなく、みずからの極点あるいは限界に接近する。言語がグレゴールの痛ましい鳴き声に、あるいはフランツの「一息の、単音の」叫びに変わるときのように、苦痛の含意はこの変身を引き起こすのだ。」
同書、項43

2023.08.14


2023.08.14_日記

朝ご飯を食べるためにジョイフルへ行く。店内は席数の多い空間と少し奥まった場所にある席数の少ない空間に分かれていて、いつもは席が少ない方の窓際に座っている。普段から色々な客層がいるが、今日はタトゥーの入った女性となんだか落ち着きのない若い男性の二人組が座っていた。男性の方はいちいち大きな声で喋っていて、何が面白いのかわからない話を永遠としている。女性はその話に合わせて笑っていた。注文していたモーニングセットを食べている間に二人は帰っていった。ドリンクバーでコーヒーを入れてこようと思い席を立ち、さっきまで二人の座っていた席の横を通ると、グラタン一皿がほとんど手を付けられずに置いてあった。この無駄さ、何かが余りきっている感じが少し前までここに座っていた男の声や仕草のようだと思った。注文するという行為だけがなされ、行き先もなく取り残されたグラタンだけが置いてある。読めていなかった「カフカ-マイナー文学のために」をパラパラと読み進める。

2023.08.13








2023.08.13_日記

10時前に仙台を出て、12時からART DRUG CENTERで在廊。夕方に白丸さんと玲那さんが来て久しぶりに話す。玲那さんは拠点を移しながらも活動していて、自分もそういう移動性が欲しいなと思ったけど、かといって出来そうもないし、長期間のレジデンスも今のところ難しい。ただもっと活動の範囲を広げることは出来ると思うし、それは同じ場所にいても出来る。それはやり方次第だろう。

2023.08.12


2023.08.12_日記

普段は土曜日に仕事に出ることはないけど、お願いされたので午後から出勤。雲行きが怪しかったが15時までは雨も降らずに作業できた。その後はスコールのような急な土砂降りで、作業は今日までに終わらせる必要があったので、ずぶ濡れになりながら作業。帰宅して、すぐにシャワーを浴びる。中学生の頃になぜか没頭してよんでいた「海辺のカフカ」を中学生ぶりにちゃんと読み返してみようかと思い読み始めた。自分にとってあの読書体験がいったいなんだったのかを振り返っている。

2023.08.11





2023.08.11_日記

仕事が終わり、帰宅して、シャワーを浴びる。工藤さんが出演するライブイベントに彼女と向かう。仙台駅の近くまで車で行って、会場に行く前に軽く夕飯を食べた。イベントは序盤にノイズミュージック系の人が出演していて、ギターとエフェクターを使い演奏していた。雑音と音楽。ノイズ/ミュージック。対立するはずのノイズとミュージックが1つの演奏の中で重なりあうとはどういう状態なのか。ノイズとミュージックの間にあるグラデーションを聞かせること。ノイズであるものとミュージックであるものが反転しながら折り合わさり、聞くことの幅が広がること。ただノイズを鳴らしてもあまり感じ入ることができないのは、ノイズとしての単調性に陥っているからで、耳障りであること以上の感想を持つことができない。「ランダムっぽさ」や「ノイズっぽさ」だけでは単調性から脱することは難しい。工藤さんの演奏を久々に聴けてよかった。数年前に聴いたライブとは変化しいて、その変化の感じが面白かった。帰りは駅の方まで歩いてタクシーで帰宅。有馬さんから連絡があり、明後日はART DRUG CENTERに在廊することになった。

2023.08.10

2023.08.10_日記

先週よりは比較的過ごしやすい日が続いている。このまま涼しい日が続いてくれればいいが、まだまだ暑い日が続くのだと思う。

2023.08.09










2023.08.09_日記

風の中に秋のような冷たさが若干混ざっていた。なんか秋みたいな風ですね、と職場の人と話したら昨日が立秋だったのだと言わた。立秋は暑さのピークでそこから次第に気温も下がり秋へと変わっていく。とはいえ、まだまだ暑い。台風の影響なのかはわからないが、大きく発達した雲が雷の音を鳴らしていた。風は強く低い場所に浮かんだ薄い雲はかなりの早い速度で流れていた。

2023.08.08


2023.08.08_日記

仕事が終わり帰宅してシャワーを浴びて、夕飯を食べにジョイフルへ行く。定食とビールを注文した。日記を書く。

2023.08.07


2023.08.07_日記

ひたすらツツジ、タマイブキ、マメツゲ、チャボヒバなどのいわゆる玉物を刈り込んでいた。丸く刈り込んでいくが、木が大きい場合は梯子に登って作業するので裏側を見ることができないし、木との距離が近いので全体を見渡すことができない。なので、裏側と全体像を頭の中で想像しつつやる。玉物の葉は基本的に小さくドットのようになっていて、適切なドットの密度を見つけながら刈り込んでいく。完璧な曲面を作ることはできないし、やろうとすると無限に終わらないので、ある程度のところで終わらせる。

2023.08.06


2023.08.06_日記

家を出る前に洗濯物を干して、掃除をする。自転車で最寄りの駅に行って、仙台駅まで行き彼女と合流して石巻までの快速の電車に乗る。知り合いが祭りの出し物でやっているエイサーを見に行くというのでついて行き一緒に見ることにした。彼女がエイサーを見ながら中平卓馬も踊ってなかったっけと聞くので、前に見ていたドキュメンタリーで踊っていた気がすると言った。

2023.08.05

2023.08.05_日記

知り合いが開催している映画祭に出展するための映像の編集をする。今年やった個展にあわせて書き上げたテキストを朗読する音声を追加するつもりで、テキストを読み上げるソフトを使おうと思ったが価格が高く、結局自分で読み上げることにした。できるだけ強弱がなく、棒読みになるように読み上げようと録音してみたのだが、実際に録音したものを彼女に聴いてもらうと、なんだか泣きそうな人の声のようで感情的に聞こえる、と言われた。言われてみると確かに声の軸が震えていてそれが不安定な感じをだしているように聞こえた。もう少しゆっくりと、低すぎず、高すぎない声で読み上げるようにした。ニュートラルな発声は案外難しい。

2023.08.04

2023.08.04_日記

仕事が終わり自転車で家に帰る途中、信号待ちをしているときに自分の手の甲を見るとラメをつけたように細かくキラキラと光っていて、一瞬どこかで手の甲にラメがついたのかと思ったが、汗腺から出てきている汗で、太陽に照らされてキラキラと光っている汗を見ながら自分の手の甲にはこんなに汗腺があるのかとまじまじと見ていた。

2023.08.03

2023.08.03_日記

仕事の休憩中にお客さんから茹でたトウモロコシをもらう。ピンク色の粉がふりかけてあって何かわからなかったが岩塩だった。作業していた直後で汗だくで食べていたせいか、額から滴った汗が唇に触れて、それが岩塩の塩っぱさなのか、汗の塩っぱさなのか一瞬わからなくなる。置いていたガラスのコップを倒してしまって、入っていた麦茶をこぼす。そのコップを元に戻そうと手を伸ばしたら別のコップに手があたってしまい、そのコップがコンクリートに落ちて割れてしまった。破片を集めて割れてしまったことを謝罪して返した。

2023.08.02










2023.08.02_日記

午前中、溜まっていた洗濯物を全部洗って干した。お昼にジョイフルにいって豚汁定食を食べて、そのまま展示についてのテキストの続きを書く。当たり前のことだけど人の作品について書くというのは日記や展示のステートメントとはモードが違う。まだ上手くつかめていないけど、いずれにせよ書けない事から始まる。そのことは変わらない。散らばっているものを変形してまとめる事に苦戦している。書いていて楽しいので、それはいいことだと思う。

2023.08.01

2023.08.01_日記

仕事が早めに終わったので、ジョイフルに行って今やっているちばさんの展示についてのテキストを書いてみる。日記として書いている文章とは違う筋力を使っているような感覚。道筋はぼんやりと見えているけど、散らばった断片を集めている段階。作品をネタにして自分が言いたいことを言うのではなく、その作品のなかから新しい言葉を見つけられるようにしていきたい。
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