2021.05.17

 曇り

 8:30に起床。企画書について考える。どんな企画を考えたいのかではなくもっと具体的なことを考えないといけないのではないか。そのなかで、遡行的に企画がまとまってきそうな気がしてはいる。キューレーションは星空のなかから特定の星を選び、線で結びひとつの星座(像)を作ることだと思う。しかし、この街で作られてきた像がすでに多くある。震災をめぐる像、復興、分断、自然、環境問題、当事者性、未来への希望。そういった像は10年の時の流れの中で硬直化しいる。この街で何かをやる以上その像に還元されることを免れることはなかなか難しい。だからこそ、別の像を描くことで連結項を発明しなければいけない。じゃあどんな連結項を発明するのか。目の前にあることほど気が付くことができないのだとしたら、いま何に気が付くことができないのか。今何が目の前にあるのか。展覧会はおそらくキワマリ荘、ADC、THE ROOMERS' GARDENを会場に行われる。キワマリ荘は俺の作品、ちばふみ枝さんの写真作品、SoftRibのニップニップ日記の映像作品、富松さんの流木の彫刻(まだここが不確定)になると思う。ADCはキラギロ、大槌さん、後藤さん、金澤さん、有馬さん、守さんになるのだろう。THE ROOMERS' GARDENは平野君は自分の作品を出すとして、他に誰を呼ぶかは不確定。このメンバーでどんな展覧会を作りたいのか。ここで何を見せたいのか。別々の環境があることが多様性を生む。環境が統一化されている時代。ごつごつしていて、ごろっとしたまま散らばっている。散らばった石。道端に唐突に置かれた花壇の中で育つ統一感のない草花。ごろっとしているな。忘れられた庭。庭という言葉が便利すぎる気がしている。何かを語った気分になってしまう。手垢がついている。

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