2023.07.08_日記

ジョイフルでモーニングを食べて、メモを日記に書き起こす。家を出るときにかなり強い雨が降っていた。平井靖史「世界は時間でできている」の続きを読む。

“確かに、階層2の流れを体験している私にとっては昨日や10年前はとっくの過去である。しかし、MTS解釈において、「絶対的な意味での過去」なるものは存在しない。そして現に、「人格としての私」にとっては、全ての体験はまだ終わっておらず、なお「周期一つ分」の途上にある。つまり、再編されうる。この階層では、「過去のイマージュの総体がわれわれにはまだ現在である。」”

平井靖史 「世界は時間でできている」 青土社出版 項169 

道具を丁寧に使おうとしてしまうのは、何に対するためらいなのか。傷をつけたくない?痕跡を残したくない?ありがたいものを扱うような重たい手つき。そこから解放されること。

人間は入力された感覚に対して即座に反応することができない。だからこそ持ち越されて蓄積されていくものがある。多層の遅れが時間と記憶を開いていく。

“学んだばかりの知識、腑に落ちなかった誰かの言葉、気にも止めなかった景色……。その時点ではスルーされたかに見える無言の経験たちが、時を経ていつか未来の自分に語りかける。そうした未来への開けのことを、私たちは「記憶」と呼んでいないだろうか。”
平井靖史 「世界は時間でできている」 青土社出版 項171 
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